奈良少年刑務所での最後の授業 2016年10月18日(火)二日続けて晴れ
2007年7月から9年間、18期にわたって続けてきた奈良少年刑務所での授業が終った。来年3月末での廃庁に伴うもの。9月16日にあった最後の授業には新聞数社が取材に来ており、そのうちのひとつが記事になった。毎日新聞10月15日夕刊(大阪本社版)掲載。
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2007年7月から9年間、18期にわたって続けてきた奈良少年刑務所での授業が終った。来年3月末での廃庁に伴うもの。9月16日にあった最後の授業には新聞数社が取材に来ており、そのうちのひとつが記事になった。毎日新聞10月15日夕刊(大阪本社版)掲載。
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平城宮跡で始まった埋め立て舗装工事について反対運動を展開しているところ、中日新聞の記者さんから寄稿依頼が。12月7日の夕刊に掲載された。題は編集部でつけてくれた。
「原発、ダム、平城宮 あきらめず政治動かそう」入稿のあと、安冨歩『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店2012)を読んだ。自分が霞が関で直面した、わけのわからない応対の正体について、とても明確に書いてあった。原発や、無駄なダムがなぜ正当なものとされ建設されてしまうのか。その秘密が、この世界に蔓延する「欺瞞言語体系=東大話法」なのだ。この本は、評論集の体裁の哲学書。ニーチェが「ルサンチマン」という概念を提示してくれたおかげでものごとの理解が進んだように、「欺瞞言語体系」という概念を知ることで、人は生きるのが楽になり、社会悪と対峙するとき、無駄な心労をせずに済む。
近鉄電車で名古屋や津から奈良へ出かけてみよう。大和西大寺駅を過ぎたところで市街地が途切れ、一気に視界が開ける。車窓いっぱいに広がる草原が、平城宮跡だ。あおによし、奈良の都の夢の跡。奈良時代、ここに王宮と官庁街があった。
七一〇年、壮麗な平城京が造られた。しかし、七八四年には京都へ遷都。あらゆる建築部材を持ち去って再利用したので、王宮は更地に。ほどなく耕作地となり、千年以上にわたって田んぼが営まれていた。
幕末に王宮跡として再発見され、明治期に保存運動が始まる。そして昭和の半ば、近鉄の車庫建設計画と、国道建設計画が持ち上がり、国会で問題に。遺跡保全のため国有化されることになった。以来半世紀、かつての田んぼは、草地・湿地のまま維持されてきた。
草地の下には、千三百年前の遺構と、貴重な文字資料である木簡がいまも眠る。平城宮跡を特別な存在にしているのは、大量の木簡だ。地下水位が高かったので、地下の木簡は水に浸され、真空パックのような状態にある。だから酸化・腐敗をまぬがれ、当時の文字が読める新鮮な状態で出土する。
平城宮跡とは、日本の原風景たる景観であり、都市に隣接する貴重な自然であり、世界遺産に登録された歴史遺産である。複合的な価値を持つ、特別な空間だ。
ところが今年九月、その平城宮跡中心部の広大な草原を、埋立て舗装する工事が突然始まった。新聞発表の翌日が着工日だった。
平城宮跡を国営公園として管轄する国土交通省は、「往時の広がりを再現」するための工事だと言う。だが、今でこそ広々とした草原だが、当時ここは役所の建物が並び、視界は広くなかった。説明が矛盾している。
二日後、説明を求める市民らが、現地の国交省分室に集まった。担当者に問いただしてわかったのは、工事に際して、地下遺物への影響を精査しておらず、世界遺産の現状変更なのにユネスコ世界遺産委員会への報告もしていないという事実。みな、愕然とした。
集まった市民で「平城宮跡を守る会」を結成。埋立て舗装反対の署名活動を始めた。開始わずか十日間で集まった四千六百筆の反対署名を携え、十月半ば、東京・霞が関へ。国交省・文化庁の担当課長と、意見交換の場を持った。
ここで初めて「中央の役人」と対面した筆者は、非常なショックを受けた。ともかく話がかみ合わない。質問をはぐらかす。論点をそらす。嘘すれすれの詭弁を使う。明らかな嘘まで言う。正直、人格を疑った。堂々巡りを繰り返すうち、時間切れに。
冷静にみて、国交省と文化庁の言い分は穴だらけだった。彼らの主張する「埋立て舗装工事の意義」は、すべて論破したはずだ。
単純な話、この工事にはメリットがない。歴史を感じさせる景観を失い、後世に伝えるべき遺物を危険にさらし、豊かな生態系を傷つけ、公園としての使い勝手を悪くする。だが、この話が通じない。官僚は架空の前提を詭弁で飾りたて、明快な真実を見ない。
論理にならない論理が山と積まれ、科学的事実が黙殺される。国民に不利益をもたらす事業が、「決定済み」の一言で推進される。「ああ、原発もダムも、これと同じ仕組みなのだな」と気付いた。
署名はいまも続いており、二万八千筆に届こうとしている。もはや、政治しかこの工事を止められない。政治を動かすのは、世論であり、有権者だ。あきらめず、声をあげていきたい。
埋め立て工事が始まった平城宮跡中心部の草原。
後方は朱雀門(筆者撮影)=奈良市で
⇒紙面スキャン
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奈良県が、近鉄奈良駅前〈行基広場〉に建設を計画しているガラスの大屋根。前回に続いてパブコメを3通出した。
まずは音環境。
○意見
計画(案)のような屋根の設置には反対です。
行基広場の音響特性が悪化し、コミュニティ機能が低下するからです。
行基広場の目の前の大宮通には多数の自動車が行き交っています。人々の足音も、会話も、商店の宣伝音声も、噴水の音もあります。ときには街頭演説もあります。広場全体を覆うアーチ状のガラス屋根を設置すると、現在は上空へ抜けているそれらの音が、広場内部で反響すると考えられます。会話やアナウンスに支障を来し、待合せにも不快な空間になることを危惧します。
選挙のときは、行基広場が、有権者と候補者の重要な接点となっています。音がこもって演説が聞き取れないとなると、大問題です。
「建ててみたら、うるさくて不評」となってからでは遅いので、事前に十分な検討が必要です。既に音環境のシミュレーションを行なっているならば、その結果を公表してください。
○意見
計画(案)のような屋根の設置には反対です。
近鉄奈良駅周辺での「待合空間としての機能向上を図る取組」として、最適解とは考えられないからです。
団体待合せ等の用途であれば、行基広場は狭すぎます。その用途なら、近鉄ビルの旧「なら奈良館」のスペースが活用できます。あるいは地下コンコース内に、現在ある店舗をビル上階に移動するなどして確保できます。
雨に濡れない移動が目的であれば、行基広場ではなく、西側のバス・タクシー乗場への対策が先ではないでしょうか。ひがしむき商店街への雨に濡れない移動なら、南側の壁面にひさしを付ければ済む話で、計画(案)のような大規模な屋根をかける必然性はありません。
いずれにせよ今回の計画(案)からは「何のために作るのか」が読み取れません。
具体的にどういうシチュエーションを想定し、どのような検討がなされて計画(案)に至ったのか、詳細な過程を公開してください。
○意見奈良県の募集しているパブコメは本日必着。みなさんもどうぞ。
計画(案)のような屋根の設置には反対です。
屋根を設置すると、地下駅を出て最初に触れる「奈良を感じさせる景観」が破壊されるからです。
そもそも行基広場は、来訪者への「奈良らしいおもてなし」として、「青空」を提供するために作られています。地下駅から出ると、開放的な広場空間と噴水が「空の広い奈良」を感じさせる設計です。そこへあとから柱を立て、屋根をかけるというのは、重大な景観改変であり、木に竹を接ぐ、チグハグな施策です。それを景観論議もなしに進めるのは、暴挙です。
行基広場は、これまで通りの開放的な空間を維持すべきです。
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奈良県が、近鉄奈良駅前〈行基広場〉に建設を計画しているガラスの大屋根。
こんなもの作られてはかなわないので、先週は「建設費を被災地支援費に振り替えてほしい」という請願署名を知事宛に提出。きのうは、建設反対街頭デモをやった。
いま奈良県では、この大屋根建設計画についてのパブリックコメントを募集中(8月18日必着)。
きょう、一つ書いて送った。複数のことを書くとはしょられてしまうので、温室問題に限って書いた。景観の話はあとで書く。
○意見
計画(案)のような屋根の設置には反対です。
屋根を設置すると、待合空間としての機能が現状よりも格段に低下し、県民や観光客等の方々の利便性どころではなくなってしまうからです。
行基広場は東・南・西の三方に建造物があり、北にも駅出入口があるため、風の通りにくい空間です。現在は、熱気は上空へと逃げていますが、広場全体を覆うガラス屋根を設置すると、温室のように熱気がこもります。噴水があるため、湿度も高くなります。春から秋にかけての気温の高い季節には、とても待合空間としては使えない過酷な環境になることが、容易に想像できます。
今回の計画(案)では、昨年のパブリックコメント時のデザインと比較して、アーチ端が地面に近くなり、「近鉄ビル及び東向き商店街アーケードとの隙間については、可能な限り狭く」なっているため、熱と湿気のこもる程度が悪化しています。
熱中症による死者を出しかねない、危険な構造物です。設置には絶対反対です。
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きょうは一日中、上空をヘリコプターが飛んでいた。たぶん奈良県警のヘリである。鳩山首相が奈良に来て、県内あちこち視察していたからだ。
鳩山首相が来ることは知っていた。県選出のまぶちすみお議員のツイッターに書いてあったから。
鳩山首相のツイッターもあって、きょうの奈良視察を終えての感想のなかに、こんなことが書いてあった。
いにしえの都・奈良で未来への手ごたえを感じました。遷都1300年を機に、当時のままに復原された「大極殿」の威容に息を呑む思いでした。あーあ、騙されてるよ。騙したのは誰だ? 随行の人はちゃんと説明しなかったのか?
上部構造については想像の域を出るものではなく、復原建物が既成事実として安易に社会に受け容れられることは決して望ましいことではない。鳩山首相の言う「当時のままに復原された」とは、えらい違いだ。仮につくったものが既成事実化しつつあるのだ。恐ろしいことだ。
だいたい、「第一次」とあるように、この場所にあった大極殿は、奈良時代を通じて建っていたものではない。実は、平城京ができてから三十年ぐらい経ったとき、一時的によそへ遷都が行われている。奈良からちょっと北へ行った、いまの京都府下の加茂(木津川市)のあたりの恭仁京だ。落ち着く間もなく紫香楽宮へ行ったり難波京へ行ったりして、五年後にはまた奈良へ戻ってくるのだが、戻ってきたときには第一次大極殿はなくなっているのである。
昔は遷都するとき建物は分解して運んで移動先で再使用していた。次の移動のときはそのまま置いていったりして、ともかく第一次大極殿は解体運搬されちゃって、跡形しか残っていなかったのである。
それで、平城宮内の、ちょっと東に寄せたところに、第二次大極殿が建てられた。これもまた平城京が最終的に都でなくなるときに解体・移動されてしまい、どこかへ散逸している。
結果的に、奈良時代に建っていた大極殿のウワモノは、まったく残ってないのである。
それでしかし、スケッチでもあれば再建の参考になるところだが、それも一枚もない。
そういうなかで、どうにかこうにか想像した「復原第一次大極殿」なるものが、百八十億円の国費を投じて建設されてしまったのである。
用途は未定。
これって、文化庁経由の、建設利権の産物ってことじゃないの?
*
わしが考える理想的な大極殿復原プランでは、バーチャル・リアリティ(強化現実)のメガネを開発して、地元研究機関と地元企業が連携してコンピュータ内の建築復原とソフト開発を行い、平城宮跡を訪れた人に見てもらうのである。
今後研究が進んで、より確からしい大極殿の姿がわかってきたら、コンピュータ内のモデルを差し替える。
このシステムなら、建物だけでなく、歴史の時間も俯瞰できる。
それまであったいくつもの古墳がぶっ壊されて平城京になって、第一次大極殿をはじめとする平城宮ができ、それが間もなく解体されて、しばらくすると別の場所に第二次大極殿ができて、それも解体されて、平城宮だったところは田んぼになって、何百年もずーっとそのままで、ある日突然いまの近鉄の線路が通って、その後田んぼを国が買い上げて史跡になって、ついには世界遺産になるという平城宮跡の歴史を、実景との重ね合わせで見てもらうのである。
百八十億円あったら、だいぶいいものができたと思う。貴重な巨木を消費することもなかった。
*
それで、まあ平成大極殿ができてしまったものは仕方ない。どうにかいい活用方法を考えるしかない。映画のロケとか、あとは何かな。
しかし、これを「当時のままに復原された「大極殿」」などと事実に反して宣伝することは絶対に許されない。首相がそんな恥ずかしい誤解をする原因を放置してはいけない。
平城宮跡にできた平成大極殿の姿は、奈良時代のものを再現しているのではなく、想像の産物にすぎないことを、きちんと広報していく必要がある。
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今年のはじめから準備してきた写真展。いよいよ開幕まで二週間となった。
▼知られざる名建築 〜旧奈良監獄・奈良少年刑務所の美〜
日時:3月20日(土)〜5月1日(土) 10:00〜18:00 日・祝は休廊
場所:ナガノカメラワーク 京終画廊 電話0742−23−0306
アクセス:JR奈良・近鉄奈良から徒歩15分/市内循環バス「北京終町」下車すぐ/会場西側にコイン駐車場あり
料金:無料
内容:奈良に残された貴重な明治建築の知られざる姿を、多数の写真で紹介。
主催:ならまち通信社
後援:奈良県、奈良市(申請中)、奈良県教育委員会、奈良市教育委員会 文化庁「関西元気文化圏」参加事業
奈良では町の中にも相当に古いものが残っているので、近代建築は見過ごされがちなのだが、この築102年になる奈良少年刑務所(旧奈良監獄)は本当にすごい。間違いなく、わが国を代表する明治建築の一つだ。
しかしながら、現役の刑務所として稼働中なので、普通の人が中を見学するには、毎年九月の一般公開イベント「矯正展」しか機会がない。このときは、時間を決めて所内の見学ツアーもあって、塀の中まで案内して説明しながら見せてくれる。とはいえ、撮影はできないし、けっこう緊張するので、建物の美しさを心置きなく堪能するというわけにはいかない。
そこで! ならまち通信社では、この建物の美しさを広く知ってもらうために、写真展を企画した。
東京からベテラン写真家を招いて、刑務所の内部を、それこそ天井裏から地下室まで、徹底的に撮影してもらった。うちとは別に、芸術写真として刑務所を撮影している人がいて、ちょうど同時期に東京で展覧会があるが、同じ被写体でも、両者はまったく異なる写真になっているはずだ。こちらは、とにかく建物の記録が主眼。この建物がどんなに美しいものか、写真を見て知ってもらえるよう、明瞭に、克明に、フォルムからディテールまで、撮って撮って撮りまくった。空前絶後の撮影だろう。ここ三年の間、奈良少年刑務所の教育プログラムの講師をさせてもらっていたから、今回の撮影を許可してもらえたのだと思う。感謝。
刑務所というとふだん話題になりにくいし、実際に見る機会もない。そのため、地元奈良でもよく知られず、存在感が稀薄だった、奈良少年刑務所の建物。今回の写真展では、塀の向こうに閉ざされてきたその魅力を存分に体感してもらえる。
画期的な機会だと思う。せっかくなので県や市、教育委員会の後援もはじめて申請した。ぜひ多くの方に見ていただきたい。
なお、開催費用はすべて自腹&ボランティア。奈良の宝をみなさんに再発見してもらえるよう、がんばっています。
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毎年3月1日から14日まで行われる「お水取り」(東大寺二月堂修二会)を前に、毎晩のお松明で使用する竹の奉納が行われている。竹は近畿一円から奉納されるが、東大寺近くの“きたまち”般若寺町の「仁伸会」による奉納は、今年は2月14日の午前十時からとなった。東大寺の国宝鐘楼「奈良太郎」集合で、そこから台車で二月堂下まで人力で運んで奉納する。仁伸会の奉納する竹は14本。うち、根付きの竹(採るのも運搬も大変!)が12本。今年は、お松明の結束に使われる蔓も4束奉納する。昨年、足りなくて困っているとの報道があったのだ。
仁伸会は、半世紀以上にわたって竹の奉納を続けている地元の方々のグループ。
14日当日は、前後とは打って変わって暖かい晴天に恵まれ、無事に奉納を済ませることができた。
一本かつがせてもらったが、根っ子の付いてない竹でも、本当に重くて大変だった。暗くて寒い当日、あの先で松明が燃えているものを一人でかついで回しながら走るというのは、ちょっとやそっとのことではないなと思った。
仁伸会の竹送りは、16日の毎日新聞に記事が掲載された。来年は、後継者の育成も考え、参加者を公募する予定。
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15日の夕方、西日本で日没前に日食が。
⇒国立天文台「日食各地予報」
奈良はけっこう雲が出ていたのですが、ちょうど低いところが切れていた。写真は16時44分のようす。
去年の7月22日に小笠原沖の皆既日食観察で使ったままスーツケースに入れっぱなしだった日食グラスを出してきて、観察準備OK。
予報では、奈良では16時47分が欠け始めということで、数分経ってから見てみたら、思ったより欠けている!
試しに、手持ちの安いデジカメ(フジA100)で撮ってみました。
16時57分と、16時58分(日食グラスを通して撮った)。
欠けているのは右下のところ。肉眼だと、もっとはっきり欠けてました。
山にかかる前に、遠くの雲に入ってしまい、欠けている部分が見えなくなったので観察終了。
いやー、見えた、見えた。
こんなちょびっとの日食でも、見るだけでこんなにうれしいのはなぜですか。
*
日食のメカニズムと今後の予定については、各界絶賛の科学絵本『黒い太陽のおはなし 日食の科学と神話』(寮美千子・佐竹美保、小学館2009)をご参照ください。ほんとによくわかります。
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奈良市のならまちエリアに今年四月オープンした鯛焼き屋「こたろう」。
店主は東京で自転車関係のコピーライターや、書籍づくりをしていた方なのだが、縁あって奈良に移住。一念発起でラディカルな鯛焼き屋を始めた。
鯛焼きといっても「一丁焼き」という、ヤットコの先に鋳型が付いたようなワイルドな道具で一気に焼き上げるもの。餡は十勝の良質の小豆で毎朝炊いた自家製。
(一丁焼きのことを鯛焼きマニアは「天然物」と呼ぶらしい。一度にたくさん焼く「養殖物」に対して)
独特の皮の食感とバリの焦げ味プラスおいしい餡で、まさに絶品。自力で改装したという町家の店舗ともマッチしている。しかも一つ100円。これはもう、ならまちの新名物である。
店内にはセレクト絵本が並んでいる。天然酵母パンの販売も始まった。
こんど、読売テレビの夕方のニュースショー「Ten!」から取材があって、27日に放映される。当日はスタジオでも実演するとのこと。関西の方、ぜひご覧ください。(⇒YouTubeで見る)
いま東京出張中で鯛焼きはお休みなので、食べたい方は28日以降に。
*
きのうから始まった正倉院展の下見。開幕直後の日曜にもかかわらず正午ごろは意外と空いていて、15分待ちとか0分待ちとかの表示だった。ただ、直前まで混んでいると、行列はなくても中はギューギューということもあるので油断ならない。予習のため図録を購入。1200円。前売券も近鉄で買った。
図録を見てみると、即位二十年記念ということで、名品優品とされるものが豪勢に並んでいるようだ。明日は月曜だし雨だし、けっこう空いてるかもしれない。父の病院が済んだら行くか。
第61回正倉院展は11月12日(木)まで。午後6時まで開館、日によっては7時まで開いている。
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きょう、こんな報道やブログ記事が出ていた。
「グーグル地図 県内も要注意」日本でストリートビューを始めたときのグーグルの発表によると、サービスエリアは「札幌、小樽、函館、仙台、東京、埼玉、千葉、横浜、鎌倉、京都、大阪、そして神戸の12都市」。奈良は含まれていないが、実は奈良県の一部地域(奈良市中心部を含む)も撮影されており、サービス開始と同時に公開されていたのだった。奈良は大阪でも京都でもないのだが。
ネット検索のグーグル社が始めた「ストリートビュー」機能。地図検索と連動して、その場にいるかのように風景写真が見られます。
使ってみると面白いのですが、それだけでは済みません。住所を入力するだけで、民家の表札やクルマのナンバー、人物の顔まで見えてしまうのです。プライバシーや防犯の観点から、東京の町田市議会では先月、規制の検討を求める意見書を採択しました。
発表では奈良はサービスエリアでないのですが、実は県内にも来ています。観光スポットに限らず、住宅団地の風景が隈なく暴露されたりしています。約2・5メートルもの高さから撮影されているので、塀の中まで丸見えです。公表してほしくない写真が掲載されていないか、早急に確認することをおすすめします。グーグル社では、申し出があった写真は削除するとのこと。削除依頼と問合せはグーグルのサイト、またはグーグル社の連絡窓口(電話03-6415-5200)へ。
奈良新聞2008年11月12日 投書欄
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