新聞に投書が載った/レジ袋とマイカー/新キャラクターの投票、明日25日まで受付中! 2008年5月24日(土)曇のち雨のち大雨 暑いか寒いかよくわからない

奈良新聞に投書が載りました。というか、3月26日に載っていたのだが、親が死んだ日だったので読んでなかった。突如思い出して見てみたら載っていたのでした。テーマは「温暖化防止」。八つ掲載のうちの一つ。

「温暖化対策は経済性と両立」
 温室効果ガスの排出について、産業部門の割合の小さい奈良県では、家庭部門での削減努力が重要と聞きました。県のストップ温暖化県民会議では、各家庭の削減目標を決めて、達成のためのチェック表を配布しています。
 それを見て驚いたのは、マイカーの影響の大きさです。片道十キロの通勤を週に二回公共交通にするだけで、年間削減目標が達成できてしまうのです。節電やレジ袋削減など、その他の努力を一切しなくてもです。
 都市部の道路資源の有効利用という観点からも、マイカー使用は大変な浪費だそうです。マイカーを減らせるならば、バスを無料にしてもコストが合うという試算すらあります。
 県がリーダーシップを発揮して、マイカーなしでも暮らせる街を造つくることができれば、温暖化防止と道路の高度利用との一石二鳥です。公共交通と自転車利用の徹底的な拡大こそが、経済的にも環境対策としても、県がとることのできる最良の選択だと思います。
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この四月から富山県ではスーパーなどの無料レジ袋を原則全廃したそうだ。けっこう浸透しているとのこと。先日見たNHKニュースで、その理由を解説していた。曰く、多くの人が「マイバスケット」を持ってくるのだそうだ。それが可能なのは、マイカーの普及率が高いから。なんじゃそりゃ。
マイカーで買い物に出かけるとどうなるか。リッター10kmで走るとして、1km先まで買い物に行ったら、200cc使うのか。けっこう使うなあ。レジ袋はというと、いま台所にあったのをいくつか量ってみたら、1枚6gから9gだった。
製造時の環境コストがどうかとかいろいろあるけど、ざっと考えて、1回の買い物で放出されるCO2は、レジ袋よりも、マイカー使用によるものの方が大きい。レジ袋は、ゴミ袋としてリユースされることも多い。クルマから放出されたガスは再利用のしようもなく大気中にばらまかれる。走行距離も、実際には2kmではすまないだろう。クルマの製造・廃棄コストは別にかかる。
減らすことでより効果が高いのは、レジ袋じゃなくてマイカーの方だ。そして、マイバスケットの利用が“エコでいいこと”として定着しちゃったら、マイカーで買い物に行くという悪習を変えにくくなるんじゃないか?
「地球環境に配慮する心のある私はマイバスケットを持ってマイカーで買い物に」などというライフスタイルが「いいこと」だと思ってもらったら困る。エコを志向する善意が「レジ袋削減」で満足してしまうのだとしたら、それは“善意の浪費”だ。
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奈良の新しいキャラクターの募集は、600作品以上の応募があった。そこから選ばれた30の候補について、いま広く投票を受付中。明日は近鉄奈良駅前で街頭投票イベントを実施します。ウェブ投票も明日まで。
これまで、ウェブで4万7千以上の投票があった。本当に驚くべき数字だ。きょうまで奈良市中心市街地の商店街などで実施した街頭投票も、かなり反響があったらしい。さて、どんな結果になってくるのか。

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