ダメすぎる奈良新聞のコラム/遷都1300年事業協会に欠けていたもの 2008年5月26日(月)晴 風はあるけど蒸して涼しくない 6時過ぎにすごい夕立
22日の奈良新聞の「デスクメモ」という欄に、なんか違うぞ、と思うことが書いてあったので、その日の夜にこんなFAXを送っておいた。
22日14面「デスクメモ」についてFAXには住所も電話もメールも書いておいたが、返事はなく、きょうの朝刊の一面コラムに返答らしきものが書いてあった。
[クリエイターズ会議・大和]会員の松永洋介と申します。
「デスクメモ」でオリジナルキャラクター募集の話題を取り上げていただき、ありがとうございました。
ただ、末尾に、少し気になることがあります。インターネットで投票する方はいいのですが、もう一つの「奈良市中心市街地8商店街での街頭投票」はどうでしょうか。……とありますが、この表現は、ちょっと認識が異なるなと感じました。
どうせなら全県の何カ所かに投票会場を設けてはどうですか。奈良市だけのイベントと思われないように。
街頭投票は当初、25日の近鉄奈良駅前での投票のみを予定していました。クリエイターズ会議・大和では、専従職員を豊富に抱える事業協会と違って、すべて手弁当でやっているものですから、それ以上に人手を費やすのは無理だと考えていたのです。
そこへ商店街の方々から積極的なお申し出があって、ご協力いただけることになり、急遽19日から24日の商店街等での投票を実施することになったのです。実は、事務局では、投票用紙すら用意していません。ポスターの提供のみで、あとはすべて商店街の方々による自主運営です。
だから、お申し出さえあれば、郡山でも橿原でも十津川であっても、投票を実施していただくことは可能なのです。お申し出があったのが奈良市中心市街地8商店街だったというだけのことです。
募集イベントそのものは全国的で、北海道から沖縄まで、またパリ、ニューヨークからも作品応募がありました。そういう展開のなかで、せっかく奈良市中心市街地の商店街の方々にご協力いただいたことを「奈良市だけのイベント」という括りで表現されることは、不本意な感じがします。この点、ご理解いただければ幸いです。
【國原譜】奈良新聞2008年5月26日(月)1面(北)氏は「何も申し上げることはない」というが、こっちは申し上げることがたくさんある。これは、はっきり批判されるべきコラムだ。デスクがこんな考えしかできなくて、奈良新聞は大丈夫だろうか? 問題の本質が何なのか、全然わかってないじゃないか。
開幕を二年後に控えた平城遷都一三〇〇年祭で、デザイナーでつくる「クリエイターズ会議・大和」が独自に公募したマスコットキャラクターの三十作品への人気投票が締め切られた。
三十一日に最終選考し、来月二日に結果を発表するという。大きなイベントをめぐって盛り上がるのは結構なことで、貴重な一つの話題として尊重したい。決して批判しているわけではないことを、まずことわっておく。
実は同会議の方からお便りを頂いた。当方が別の欄で、直接投票できる会場が奈良市内の商店街などに限られている点に注文を書いたことへのお返事である。申し出があれば、県内のどこででも投票を実施してもらうことができたと言っておられる。
説明を頂いて、皆さんの事情は理解できた。だが、それでも直接投票の会場は、奈良市以外に広げてもらいたかった。インターネットがあるにしても、それは大したことではない。「多くの奈良県民が直接、投票する」という行為が大事だと思う。
二十年前に「なら・シルクロード博」を取材した一人として記憶に残るのは、メーン会場などが奈良市だったために、中南和地域が蚊帳の外になってしまったことだ。その教訓を生かして平城遷都一三〇〇年祭は全県的なイベントにしてほしい。
このイベントの意義は「はじまりの奈良」を共有することだと考える。それが同会議の皆さんに伝われば幸いだ。全県的な盛り上がりなれば(※原文ママ)、ということで一致するなら何も申し上げることはない。(北)
短いコラムなのに突っ込みどころが多い。思いついたことを列記してみる。
- シルクロード博で「中南和地域が蚊帳の外に」されてしまったという「教訓を生か」さねばならないのは、他の誰でもなくまず奈良県である。にもかかわらず、遷都1300年祭の事業協会(≒県)が、キャラクター選定において“県民すべてを蚊帳の外にした”ことへの批判が完全に欠落している。
- 「インターネットがあるにしても、それは大したことではない」という断定は、根拠がまったくわからない。ウェブで投じられた4万9千票について、どう考えているのか。
- 全世界に開かれた話(1300年祭も今回の公募も)なのに、ことさら「県民」を強調する必然性がわからない。また、街頭投票では、奈良県民のみならず、奈良を訪れた多くの旅行者の方々に投票いただいた。これは奈良のイベントにとって重要な要素だが、そのことについての評価がない。
- クリエイターズ会議・大和は、二十数名の会員は全員ボランティア。予算数万円、活動開始からまだ二ヶ月。それで今回の公募企画を運営している。なぜ、この上さらに、到底実施不可能な展開を要求するのか。
- 中南和地域への配慮をそこまで求めるのなら、県内各地の奈良新聞社の支局に投票箱を設置するか、販売店にお願いして投票イベントに協力してもらうか、紙面で読者に呼びかけるかすればよかったではないか。奈良新聞社の力をもってすれば実現可能なはずなのに、なぜそれをしなかったのか。
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オリジナルキャラクター公募は、6月2日に採用作品が発表される。事業協会の人に見てほしいのは、どんなキャラクターが採用されたかということよりも、どうやって決めたかというプロセスと理念だ。
今回、奈良の市民には相当なポテンシャルがあることが証明された。事をオープンに進めることで皆が楽しく盛り上がれる、ということもはっきりわかった。事業協会の活動については、これ以上「県民無視」といった批判を受けるようなことがないようにしてもらいたい。
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