正倉院展観覧/貸し切り状態だった! 2007年10月29日(月)晴
正倉院展へ。意外に空いていることもあるお昼過ぎを狙って行ってみた。
十二時過ぎに到着、行列がないようだったので、しめしめと自転車を停めた。しかしよく見るとやはり人が並んでいた(建物の陰でよく見えなかった)。入口までの待ち時間10分と表示されていたが、それはつまり中にぎっしり人が滞留しているということだ。入れたからといって快適に観覧できるとは思えないので、撤退。夕方に出直すことに。
夕方、四時過ぎに到着するつもりが、数日前から水道の水が急にまずくなった件を管理人さんに報告していたら時間を食ってしまい、四時半ちょっと前に到着。博物館の前には、閉館一時間半前からの割引入場券に並んでいる人たちがいた。といっても数十人だ。入場待ちの行列はなかった。
四時半になるのを待っている人たちを尻目に、友の会カードで入場。かなり空いている。入ってすぐの鏡や屏風(羊も猿もかわいい!)を見ているうちに、うしろからどんどん人が入ってきた。そこで最初の方の展示は飛ばして、空いている方へと進んで、めぼしい物からじっくり見ていった。
目玉品の香炉は、なるほど凄かった。木工の土台に、鋳造や象嵌といった金属による装飾だけでなく、水晶などの玉の類、錦や組紐も使われている。これは一人で作るわけにいかない。職人以外にプロデューサーがいたのかもしれない。
「刻彫梧桐金銀絵花形合子」(蓋だけのものと身だけのものがある)の蓋はかなりよかった。立体的なデザインで、これをかっこよく収めるのはなかなか難しい。
正倉院の宝物によくあることだが、写真で見た印象よりも小さく感じた。ディテールの密度が濃く、フォルムの美しさがサイズに依存していないということかもしれない。
現物性に特に力があったのが、布関係。作業着の類は、当時の人の身体と直結しているということもあり、なかなか味わい深かった。
ひととおり見ると、五時過ぎになっていた。展示の最初に戻ってみると、なんと、ガラガラといっていいほど空いている! ほぼ貸し切り状態で、気になるものを、好きな角度から、好きなだけ見ることができた。やった!
ということで「墨絵弾弓」なんかを好き放題に見る。展示もぎりぎりガラスの手前に寄せてあって、なかなか親切だ。これも現物は小さくて細かい! そして面取りの角度が意外に深く、写真を撮るのは苦労しそうだ。
しかし拡大写真のパネルも掲げてあったのだが、これがどうにも質感が劣る。現物の表面には確かに美があるのに、写真には美が映らず、図柄しか伝わっていない。これは必ず生じるギャップとはいえ、それにしても、もっとよく撮れててもよさそうな気もする。
*
最後の三十分は、本当にガラガラだった。大混雑で悪名高い正倉院展とは思えない。「月曜」の「夕方」なら空いてるかも、という狙いは正しかったかも。
図録を見てからの観覧は、こんなものが!という驚きは少なかったけど、疲労感も驚くほどなかった。ふだん博物館や美術館へ行くと、人込みの程度とは関係なく、一所懸命に展示を見る行為によって、一時間もしないうちにへとへとになってくる。それが今回、かなりよく見た気がするのに、全体像がわかっていたせいか、頭はあんまり疲れなかった。足はさすがに疲れたが。図録で予習していく作戦は正解だったかもしれない。
博物館を出ると真っ暗だった。いやー、見た見た。
| コメント (0) | トラックバック (0)


