奈良基地祭/大仏殿の風鐸 2006年5月20日(土)曇時々雨のち晴 風強し
航空自衛隊奈良基地の基地祭。開設50周年とのこと。
奈良基地の正門はウワナベとコナベ、二つの古墳に挟まれたところにある。いくら奈良といっても、ちょっと異様な立地ではある。
本日、天候不順でブルーインパルスの飛行はキャンセル。その穴を埋めたのは「ブルーインパルスJr」だった。これは改造スクーターで6機編隊を組み、ブルーインパルスを模した展示飛行(走行)をするという、航空自衛隊のクラブ・チームだ。改造スクーターといっても、その造形が半端でない。「たまごヒコーキ」かチョロQかと思うような、かわいい、徹底した仕上がり。デモ手順も機体の点検から始まる厳密さ。アナウンスも真面目でたいへんおかしい。「カーブではなんと1.1Gもの重力がかかっています!」。ブルーインパルスの展示飛行と比べて聞きたかった。
新鮮な驚きは、ほとんど速度の出ていない展示飛行(走行)でも、隊形が整っているだけで「おおっ」と思えることだった。われわれ人間は「一糸乱れぬ行進」とかを見ると、なぜか気持ちよくなったり感動したりする生き物らしいが、これはいったいどういう機序によるものであろうか。自然状態で獲得した好みではないような気がするのだが。
装備品の展示。

対空機関砲VADS。射程1.2kmのバルカン砲で、最大で一分間3000発の発射速度を誇る。ただし装弾数は500発である。住友重工製。

91式地対空ミサイル(の練習用の模型)。米軍制式のスティンガー・ミサイルの後継モデル。東芝製。
これらを見て思ったのは、高校の続きのつもりで大学なんか入って、三回生になったら「就活」とか始めて、さて一流企業の住友重工に入りました、東芝に入りましたという人が「きみ自衛隊装備品部門ね」とか配属されたら、どんな気分だろうかということだった。普通、自宅で使っているDVDレコーダーのメーカーが殺人機械も製造しているとは想像していないだろう。機械メーカーに入ったつもりが兵器の製造を言い渡されて、「命令だから」という理由でそれに従事してしまうのは、サリンの製造を言い渡されたオウム信者とどこが違うだろう。
天候が回復したので、岐阜基地からの戦闘機の展示飛行は実施。F-2、F-4、F-15が飛来。合計四回のパスを行った。相模大野近辺の米軍機と比べたら、はるか遠くを飛んでいて、音も静かだった。厚木基地の航空祭と比べたら一万分の一ぐらいの迫力か。それでもみんな興奮していた。奈良の人はジェット戦闘機の飛行をほとんど見たことがないとのこと。すばらしい。これからもジェット戦闘機の騒音に慣れないことを祈ります。
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基地祭のあと、ウワナベ古墳の反対側を走る国道24号線で木津方面へ進出してみた。木津の旧市街はかなりいい感じ。こんど本格的に探検しよう。
木津から、適当に見当を付けて細い山道の急な坂を登る。突然開けたと思ったら野球場(緑ヶ丘球場)があった。そして緑ヶ丘浄水場。こういうところから水が来てるのか。知らなかった。急な坂を下ると般若寺のところに出た。
東大寺へ。大仏殿の裏へ行くと、鐘の音が。誰かがお参りしている音かと思ったら、違った。風が強いので、巨大な風鐸がガゴンガゴンと鳴っているのだった。風鐸は、お寺とかの軒下の四隅にぶら下がっている巨大風鈴だが、鳴っているところは初めて見た。感激。よく見ると、北東の角の風鐸は風招が欠けている。破片の落ちてきた瞬間を想像すると恐ろしくなった。いつから欠けてるんだ?
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